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19 September 2019 Thu

スリランカの仏教

スリランカの仏教

インドからスリランカへの伝来

古代インド・アショーカ王の命を授かった子息、マヒンダとその6人の使者がスリランカに仏教を伝播したと言われています。紀元前247年6月(ポソン)満月の日、アヌラーダプラの東、およそ10キロメートルに位置するミヒンタレーの地で、4万人の兵士を引き連れ鹿狩り興じていたデーワーナンピヤティッサ王は、マヒンダと運命的な出会いをし、それを期に仏道に帰依したと伝えられてます。以後、仏教はスリランカ人の心のよりどころとして、二千年以上もの長い間にわたり深く信仰され、今なお、ポソン満月の日には多くの仏教徒がミヒンタレーに巡礼に訪れます。

上座部仏教

主にスリランカを通じ、タイやラオス、ミャンマー等に南伝、信仰されている仏教を上座部仏教といいます。戒律に厳しく、釈迦の教えに忠実に功徳を積んでいることが特徴です。一方、中国やチベット、日本等の地域に北伝した大乗仏教は、その土地の風習に順応しながら変化したと言われています。

戒律

僧侶(比丘)は二二七にも及ぶ厳しい戒律を守り、修行をしています。故に、社会や一般人から深い尊敬の念を持って受け入れられています。在家信者は五戒を守り、布施をすることにより功徳を積みます。

五戒

  • 「不殺生(ふせっしょうかい)」 生き物を殺さない
  • 「不偸盗(ふちゅうとうかい)」 他人のものを盗まない
  • 「不邪淫(ふじゃいんかい)」 不適切な性行為をしない
  • 「不妄語(ふもうごかい)」 うそをつかない
  • 「不飲酒(ふおんじゅかい)」  酒を飲まない

ポヤ

月に一度の満月の日は、仏教徒にとって重要な日です。スリランカでは「ポヤデー」と呼ばれ、寺院にお参りし、八戒を守り、素朴そして厳かに過ごすことが基本です。なお、ポヤデーにはアルコール類、肉類の販売は禁止されます。5月の満月は「ウェサック Vesak」と呼ばれ、仏陀の生誕・入滅・涅槃が達成された日として最も盛大にお祝いします。

八戒

  • 「香油塗身戒(こうゆずしんかい)」 装身・化粧をしない
  • 「歌舞観聴戒(かぶかんちょうかい) 」 音楽や芸能をを視聴しない
  • 「高広大床戒(こうこうだいじょうかい)」 立派な寝台で寝ない

五戒に以上の三戒が加わります。また、「不邪淫」が「不淫戒」となり、性行為の一切が禁じられます。

ジャヤワルダナ第二代スリランカ大統領

1951年 サンフランシスコ講和会議にセイロン代表として出席した際、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む -hatred ceases not by hatred, but by love-」という仏陀の教えを引用。対日賠償請求を放棄し、日本が完全に独立し、国際社会に復帰する道しるべを示す演説をしたことはあまりにも有名です。当時の日本人に大きな感銘を与え、歴史的名演説として語り継がれています。

講和会議前に日本を訪れた同氏は、日本にスリランカのそれと共通する、仏教の敬愛が根付いていることを感じたと言います。以来、日本とスリランカ仏教界の交流にも尽力、死去に際し「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」との遺言を残し、片目は日本に贈られました。

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